ふきおと

邦楽の豆知識

さまざまな伝統楽器

日本の伝統的な楽器とは、日本で古来より伝わり演奏されてきた楽器のことです。和楽器には日本独自の文化から生まれたものや、大陸の影響を受けて作られたものなどがあり、その種類はさまざまです。演奏方法は主に「吹く」「弾く」「打つ」に分けられ、それぞれ管楽器、弦楽器、打楽器と区分されます。

弦楽器について

弦楽器は、「弾く」ことで音が出る楽器です。代表的な弦楽器には、箏、三味線、琵琶、胡弓などがあります。代表的な箏は奈良時代に中国から伝来してから日本独自の楽器として発展してきたツィター属の弦楽器で、爪と呼ばれる道具を指にはめて胴に張られた絹糸を弾いて演奏します。

管楽器について

管楽器は、吹くことで音が出る楽器です。なかでも、和楽器における管楽器は「吹きもの」と呼ばれます。代表的な管楽器には、尺八、笙、篳篥、竜笛、篠笛、神楽笛などがあります。

打楽器について

打楽器は、「打つ」ことで音が出る楽器です。代表的な打楽器には和太鼓、小鼓、大鼓、鉦鼓などがあります。和太鼓はお祭りや歌舞伎、神社仏閣の儀式など幅広い場面で活躍する膜鳴楽器です。木製の胴に皮を張って桴と呼ばれる道具で交互に叩くことで演奏します。小鼓は和太鼓と同じく太鼓の一種ですが、その大きさや演奏方法には違いがあります。調べ緒という紐を緩めたりきつくしたりすることで音色に変化がつき、柔らかく丸みのある音が出るのが特徴。大鼓の構造は小鼓と一緒ですが、名前の通り大鼓の方が一回り大きいのが特徴です。皮は厚く、調べ緒も太めのものが使用されています。鉦鼓は雅楽に用いる金属製の体鳴楽器です。丸い木枠の内側に皿状の青銅器を吊り下げ、その内側を桴で打って演奏します。高い音で太鼓の音を装飾するような役割をもっています。

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